督促状って何?私にも届くの

督促状って何?私にも届くの

先日、兄宛にカード会社からの督促状が届きました。兄は少し前に一人暮らしを始め、クレジットカードの事は親も知っていたので問題にはなりませんでしたが、実家住まいの私は、親に内緒でクレジットカードを作成しています。しかも、借入額は現在約20万円。私宛の督促状が届けば、それらが両親にバレてしまいます。督促状は、どういった条件で届くの?教えてください。

支払いを遅延しない限り、督促状が届くことは御座いません

1日でも支払いを遅延すると、即座にクレジットカードは使用不可となり、案内書が送付されます。督促状でなくとも、この時点で両親の知るところとなってしまいますね。それでも支払いの遅延を続けると、今度はカード会社からの電話連絡です。運悪くご自宅で受けることができなかったり、無視を決め込んでいると、バイト先にまで電話がかかってきてしまいます。しかしここまでは、まだ督促の域ではありません。

電話連絡にも応じないとなると、いよいよ「督促」です。まず督促状が契約者の住所に送付され、それでも返済を滞らせると、期限の利益を喪失…つまり、分割支払の権利を剥奪され、借入額の全てを一括して返済しなければいけなくなります。

最後は1ランク上の「催告」となり、クレジットカード会社は契約者に対する強制執行の権利を得ます。最終的には、裁判所からの支払い命令や財産の差し押さえといった処分が下されることでしょう。督促状は、以上のような流れで発送されます。カード会社によって多少の違いはありますが、基本的には同じだと考えて問題ありません。

督促状が1回届いた程度でブラックリスト(正しくは、信用情報機関の事故情報)に記載されることはありませんが、若い内から返済期日も守れないようでは、先行きが思いやられます。ここは規律正しい生活態度と金銭感覚を身につけるいい機会だと考え、返済癖を心掛けましょう。計画的に利用すれば、クレジットカードは必ずやあなたの強い味方になってくれます。

金融用語の基礎知識 督促状って何?

どこの業界でも同じですが、金融業界にも業界用語や専門用語がたくさんあります。知らなくても困るものではありませんが、キャッシングの時などに分からない用語があると不安に思う方もいらっしゃるかもしれませんので、業界用語や専門用語も少し解説しておこうと思います。

いくつもある専門用語から今回は「督促状」という言葉をお教えします。

督促とは約束の履行や物事の実行を促すことや急き立てることを意味します。この内容が書かれた書面(状)が督促状ですね。簡単に言えば借入金の返済などが遅れた時にキャッシング会社から「返済が遅れているようですので早急にお支払い下さい」などと書かれた文章になります。

キャッシング会社に限らず、クレジットカードや電話会社、電力会社などからも引き落としや支払いをうっかり忘れている時に同様の手紙が届くことがありますね。あれらも全て督促状ということができます。

督促状は通常の段階では普通郵便で届くことが多いようです。普通郵便の段階が過ぎると書留や配達証明などの配達されたことが証明できる郵送手段となります。これはすでに法的な対応に出ようとしている準備段階と言えますので注意しましょう。その段階も過ぎると内容証明などの(どのような内容の文章をいつ送って、誰が受け取ったかを証明する郵便)へと進みます。

この段階まで来るとキャッシング会社からも電話などがかかってきていると思います。しっかりと法的な手段に進んでいるということになります。

などと書くとビックリする方もいらっしゃるかもしれませんが、約定通りに返済していれば督促状が届くことはありません。督促状は特殊なもので、あくまでも約束を違えた時に届くものだと考えて下さい。

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